非常用バッグの写真です
  

災害・非常時のための愛犬の備えを

愛犬とともに避難することができるように、携帯用のケージやリード、ペットシーツなどの備えが必要です。災害で避難所生活を余儀なくされた場合、避難所施設にペットは持ち込めない場合が残念ながら多いですが、だからこそしっかり備えておくことが愛犬をまもるために大切です。

人と同様に愛犬のための7日間程度の食事と水、万が一はぐれてしまった時のために鑑札や名札、身元のわかるものなどをしっかり首輪などにつけておくことが大切です。しかし首輪などは外れてしまう可能性もあり、できれば体に埋め込むマイクロチップが有効です。

避難所や救援所などでの伝染病のまん延を防ぐため、ワクチンや予防接種を受け、ノミ・ダニ予防、フィラリア予防など、日頃からしっかり健康管理を行うことが大切です。狂犬病ワクチンは接種が義務づけられていますが、愛犬に接種させていない飼い主さんもなかにはいらっしゃるようです。でも、知人や施設などに急に預かってもらうことなるかもしれないということも考えて、ワクチン接種は忘れずにしっかり行なっておくとスムーズです。

また、吠える・トイレなどの問題でトラブルのもとになりやすいので、日頃からしっかりしつけておくことも大切です。

   

非常時に必要なものリスト

愛犬用の救急セットは日常でのトラブル時にも便利です。災害時には救急セットもあわせて以下のものを準備しておくと役にたちます。

救急セット
消毒用ガーゼ
包帯(伸縮バンテージングテープが便利です)
めんぼう
消毒用アルコール
イソジン液
脱脂綿
止血剤
定規または木片(骨折などのときの固定につかいます)
水くみ容器(おりたたみ式が便利)
ハサミ・安全カミソリ・ピンセット
口輪(痛みで飼い主さんにさえも噛みつくことがあります、吠え防止にも)
携帯酸素・湯たんぽ
プラス非常用に用意しておくもの
常備薬
ペットシーツ、トイレットペーパー、マナー袋(糞処理)
最低3日分できれば7日分の食料(ドライフードと火災に強い缶詰)と水
犬ガムなどストレス解消できるオヤツ
犬用靴(足裏のケガ予防。バンテージングテープでも代用できます)
キャリー(キャスター付が便利)やおりたたみ簡易ゲージ
首輪、リード(身元がわかるようにしておく)
介護が必要な犬はそのアイテム
愛犬の情報をまとめたメモと飼い主さんと一緒の写真、ペン

飼い主である自分に何かあったら、を想定しておく

災害時にかぎらず、日常生活において、飼い主さま自身も予期せぬ事故や病に倒れ、意思疎通ができない状況になってしまう可能性があることを忘れてはいけません。犬に限らずペットだけ家に取り残されてしまい、長期間ごはんも水もあたえられず、そのまま亡くなってしまうという悲しい事故が実際におこっています。
これは独り暮らしや高齢者の方に限ったことではなく、家族と同居であっても不測の事態は誰にでも起こりうることなのです。飼い主である自分に何かあったら、を常に想定し、対策をしましょう。

すぐにできる対策が2つあります。
まず1つ目は、「犬と暮らしています」メモやカードをつくり携帯する。犬が家に取り残されるのを防ぐためです。2つ目は愛犬の記録ノートをつくることです。これがあれば、家族やほかの誰かが愛犬のお世話をすることができます。≫愛犬の記録ノートをつくろう