我が家の那智の写真です
  

犬の交配・繁殖について

愛犬の赤ちゃんが見てみたい。育ててみたい。私も愛犬をむかえいれたとき、そう思っていました。しかし、交配・繁殖について調べていくうちに、安易に自己交配させることはできないなと思いました。まず出産は母犬の命の危険を伴い、とても大きな負担がかかります。無事に生まれたとしても、生まれてくる子犬は1頭とは限りません。小型犬、大型犬によって、個体差にもよりますが1度の出産で3~6頭の赤ちゃんが生まれます。疾患をもって生まれてくるかもしれません。
知人のわんこは死産をふくめ9匹も出産しました。里親さん探しは想像以上に大変でした。最期まで責任をもって家族として迎えてくれる里親さんにむかえてもらいたいから。しかし、やっぱり飼えないと戻されてしまうこともありました。そういう場合も考えなくてはいけません。生まれたすべての子犬たちを責任をもって育てていけますか?飼い主さんの責任は想像以上に重いのです。

   

犬の避妊・去勢について

避妊・去勢手術については、犬を迎え入れてすぐ考えなくてはならない問題です。
健康な体にメスいれることに抵抗があるオーナーさんは多いと思います。
我が家もその理由で愛犬2ワンとも避妊手術をしていなかったのですが、2ワンとも高齢になってから乳腺腫瘍や子宮の病気で摘出手術することになって、かえってリスクを負わせてかわいそうな思いをさせてしまいました。さいわい手術は無事に成功しましたが、高齢で全身麻酔のリスクがあったため、手術するかどうかの選択にせまられましたし、家族みな覚悟がいりました。

自然のまま、病気をうけとめること、なかなか容易ではありません。1日でも長く一緒にいたいから。もし愛犬がまだ避妊・去勢手術をしていないなら、愛犬の体力のあるうちに獣医師さんに相談することをおすすめします。
避妊・去勢手術のタイミングとしては生後6か月ごろを目安にするのがよいとされています。初回発情期をむかえる前にメス犬は避妊手術をおこなうと乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できる、などの理由からです。以降は、生理中に手術することは出血量が増えるため避けます。
避妊手術をすることでメス犬は発情期中の出血の煩わしさもなくなりますし、オス犬は問題行動が減り落ち着きます、なによりメス犬オス犬とも生殖器の病気のリスクを減らすことができます。ただ体質やホルモンバランスが変わることにより食欲が増し肥満になりやすい傾向があるため、避妊・去勢手術後はとくに食事管理に注意が必要です。また、毛質・毛量がかわることも。我が家の愛犬2ワン(ミニチュアダックス)は、おなかや足回りの毛量が増えました。

     

犬の避妊・去勢手術にかかる費用

動物病院によって差がありますが、手術は基本的に日帰り、もしくは1泊入院で終わります。費用は愛犬の体重や術前検査の内容、術中の処置の内容などによって差がありますが、一般的に30.000円~80.000円ほどかかります。
補助金や助成金の制度がある自治体も多くありますから、お住いの自治体等へお問い合わせください。申請には獣医師の証明が必要な場合が多く、また申請期限がありますので忘れずに確認しましょう。

犬の発情期について

個体差がありますが、まずメス犬の場合、はじめてのヒート(生理)は早い子で生後6か月ごろきます。おっぱいが膨らみ、陰部が腫れてきます。出血が約8~21日間つづき、屋内飼育の場合は床や家具、ベッドなど行動範囲内すべて汚してしまうため、オムツなど必要になります。無出血、量がすくないこや、犬自身が舐めとってしまい気づかない場合もあります。散歩時などほかのオス犬の興奮する様子をみて気づく場合もあります。この出血のあとに妊娠できるタイミングが来ます。
避妊手術をしていないこは、これが基本的に半年に一度の周期で生涯つづきます。
オス犬の場合は、明確な発情期はなく、ちかくに発情中のメス犬がいるとフェロモンをかぎつけ発情します。
発情期中は、望まない妊娠をさけるために、ドッグカフェやドッグランなどほかの犬がたくさん集まる場所はもちろん、お散歩もほかの犬と会わないよう時間帯をずらすなどの工夫が必要です。