犬のワクチン(混合ワクチン)とは
犬のワクチンとは予防接種のことで、狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンがあり、一般的に犬のワクチン接種というと、混合ワクチンのことをさします。
年1回の接種が法律で義務付けられている狂犬病予防ワクチンとはちがい、混合ワクチンは任意での接種となります。
ワクチンの接種には賛否両論ありますが、ワクチン接種により体の中に抗体をつくり、すべての感染症を予防できるわけではありませんが、命にかかわる複数の感染症を予防したり、または万一感染しても軽症ですむことができます。
この抗体は、一生つづくものではなく徐々に効果はなくなっていくので、定期的なワクチン接種が必要とされています。
犬のワクチンの副反応(ワクチンアレルギー)
しかし、この混合ワクチンによる副反応(犬によって顔が腫れたり、痒がったり、ショック症状がでることがあります)がでる犬もすくなくないために、ワクチン接種そのものを敬遠されるオーナーさんも少なくありません。
一度副反応がでてしまったこは、次のワクチン接種時にも反応がでてしまう確率は高いようです。
副反応がでてしまうとわかっていながら、ワクチンを受けさせるかと考えると、受けさせたくないと思うのは当たり前です。しかし、もし命にかかわる感染症に愛犬がかかってしまったときのことを考えると、まったく接種させないと安易に拒否するわけにもいきません。とてもむずかしい問題です。
室内以外歩かせない愛犬は5種、公園や草むらなどへ散歩させる愛犬は7〜8種が目安となっています。しかし年1回という接種頻度についてはとくに賛否両論の意見があり一概に決めることはできません。
愛犬の年齢、飼育環境(地域の環境や散歩コースなど)、疾患の有無、副反応の有無などを考慮して、何種のワクチンをいつ、どれくらいの頻度で接種するのがよいのかなど、まずは愛犬にとって最良のワクチン接種計画を、信頼できる獣医師さんとよく相談してほしいと思います。
ワクチンの製造メーカーを変えることで副反応がでなくなるこもいるようです。
混合ワクチンについては法律で義務化されているわけではありませんから、愛犬にワクチンを接種させるかどうかは飼い主さんしだいです。
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