我が家の愛犬那智さんの写真です
  

犬の食欲がないとき考えられる原因

急に食欲がなくなるのには何か原因があるはず。食欲がなく元気もない場合、なにかの病気が隠れているのかもしれません。

病気やケガをしているときには、体を回復させるためにいつもよりも多くの栄養が必要。そのときに食欲がなく十分な栄養がとれないと体力がおちて回復がおそくなってしまいます。しかしケガや病気以外に考えられる原因もとても多いのです。たとえば…

       
            
  • ・運動不足、おさんぽ不足によるストレス
  •         
  • ・おなかがすいていない
  •         
  • ・おやつの与えすぎ
  •         
  • ・ごはん以外のおいしい食べ物の味になれてしまった
  •         
  • ・フードの好き嫌い
  •         
  • ・療法食をあたえている
  •         
  • ・フードの酸化(ドライフードは開封後、1ヶ月以内につかいきる)
  •         
  • ・ごはんがいつでも食べれる置きえさ状態
  •         
  • ・フード(ドライ)をころころ変えている、急に変えている、変えたばかり
  •         
  • ・老齢によるもの
  •         
  • ・夏など暑さによるストレス
  •         
  • ・環境の変化によるストレス
  •        
        

などといった原因が考えられます。なかには、食事に薬をまぜたりしたことがきっかけで食事に嫌なイメージがついてしまい食べないことも。とくに抗生物質はニガイお薬らしいです。愛犬の食事の環境をよくふりかえってみましょう。

        

これらの原因のどれにもあてはまらないようなら、何かの病気が原因なのかもしれません。
食欲旺盛だったのに急に食べなくなったりした場合、寄生虫や腎臓病など内臓疾患などの疑いがあります。その他には、口内炎や歯周病など口腔内の疾患などよることもあります。急に食欲がおちたりしてやせてきた場合は様子をみないですぐに動物病院へ。

        

逆に食欲がありすぎるのも注意が必要です。中年以降の犬は、糖尿病や副腎の病気で食欲が異常におこることがあります。少食だったのに急に食欲が増し、飲む水の量も増えて尿の回数も増えたなどの場合、糖尿病や慢性腎機能障害、クッシング症候群などホルモンの病気の疑いがあります。活動量や運動量にもよりますが、あきらかに標準給与量以上のフードを与えているのに、いつもおなかをすかせている、体重が増えない場合、あたえているフードのタンパク質量などがすくない、といったことも考えられます。

        

食事は大切です。いつもと様子がちがう、不安なときは様子をみないで動物病院へ相談しましょう。

   
  
   

犬は夜行性

昼間、寝ていることが多いのに夜寝るときになると、なぜか遊びだす・・・というこもいるかと思います。 なぜなら、犬の祖先はオオカミで、犬も夜行性とされているからなのではないでしょうか。

そして、犬の食事の時間も本来は夜のほうがむいており、食事を1日2回あたえる場合は朝1/3、夜2/3の割合であたえるのがよいという見方もあります。 朝は食べないけど夜は食べるという犬も多いようですが、元気であればさほど心配する必要はないと思います。

しかし、いくら夜行性とはいえ家庭で人と一緒の生活スタイルをおくる犬にとっては、夜は飼い主さんと一緒のように睡眠をとり活動しません。 さらに、飼い主さんの生活スタイルによって愛犬の食事の時間も左右されるので、注意してあげたいところです。

たとえば昼間、比較的犬だけでの留守番が多く、飼い主さんが帰宅後おそい夕食とおやつ。そして就寝。朝の散歩もさぼり気味で、朝食・・・。 このような生活スタイルでは、摂取したエネルギーを消費できないため、かえって夜なかなか寝つけなかったり、翌朝食欲がでなかったり、 肥満につながっていく原因になったりします。

犬は夜行性であるということを理解しつつ、飼い主さんの生活スタイルとのバランスがうまくとれると一番いいですね。

  

犬の食事の工夫

病気や疾患によっては、できる工夫も限られてくるかもしれませんが、すこしでも食欲がますようにフードの与え方を工夫してみましょう。

ごはんの前に散歩や運動をさせる
おさんぽ不足など運動不足だとエネルギーの消費量が減るため、おなかがすかないのかもしれません。運動することで食欲を刺激し、ストレス解消にもなります。(病気の状態や疾患によっては運動制限などがあったりしますから、無理な運動は禁物。獣医師さんとよく相談しましょう)外の新鮮な空気をすったり日光浴をしたり、いろいろな外からのの刺激を受けることも大切です。雨の日などおさんぽができない場合は、スキンシップをかねてたっぷり遊んであげたいですね。
人肌くらいに温める
冷たいごはんより温かいごはんのほうがおいしい香りがして、食欲がますのは人も犬も同じです。
ドライフードはふやかす
人も病気で食欲がないときおかゆを食べるように、犬もかたいドライフードよりやわらかいほうが食べやすくなります。また代謝に必要な水分も一緒に摂れます。ただし熱湯でふやかさないで、水か人肌のぬるま湯でふやかしましょう。
手からあたえる
安心感があるのか、気分がかわるのか・・・これだけで結構食べてくれます。
風味づけをする
愛犬の好物をフードにすこし混ぜてみたり、良質のふりかけやトッピングなど利用する。(病気によっては使用できないものもあるので獣医師の相談しましょう)ふりかけやトッピング類は、犬がおいしいトッピングだけ食べてしまわないようにフードとよく混ぜてから与えましょう。ササミなどのお肉をトッピングするときは、できるだけ小さくするとよいです。お肉をゆがいたゆで汁、ドッグミルクやヤギミルクをかけた汁ごはんもおすすめです。トッピング類は量に気をつけることと、トッピングがないと食べなくなる可能性もあることを念頭においてください。
          

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フードのきりかえ時は注意

新しいフードへ急に変えると嘔吐や下痢の原因になります。犬は、新しいフードをうまく消化できる体になるまでに時間がかかります。フードのきりかえを頻繁にしすぎて、ますますフードを食べなくなるという悪循環になることもあり得ます。

フードのきりかえはには時間をかけるようにしてあげましょう。今までのフードに新しいフードをすこしずつ混ぜて、1週間〜10日ほどかけてきりかえていきます。敏感なこは、切りかえにかかる日数が1〜2ヶ月かかる場合もあります。

身体によいフードは薄味のことが多いので、食いつきをよくするための味つけや香り(とくに香料や塩分、砂糖など)が添加されているフードから、ナチュラルフードに切りかえたときも食べなくなるこは多いようです。

切りかえには時間がかかる場合があります。徐々にならせていきましょう。食欲不振が長くつづくときや、不安なとき、気になることがあったら早めに獣医師に相談しましょう。異常がなかったらなかったで安心できるのですから。