ペットフードにひそむ危険
ペットフードは災害などの非常時にも有効で、一定の栄養バランスがとれており誰でも簡単に与えることができるとても便利なものとされ、現在主流となっています。
しかし中には石油製品などを原料に化学的に合成してできた合成添加物が使用されているペットフード・おやつがたくさん出回っています。それが原因で病気などトラブルがおきている可能性があると指摘されています。
2007年3月には北米でペットフードが大量リコールされたり、日本でも原材料表示偽装があったりして、メーカーや原産国、原材料、表示そのものに不安や疑問を抱くオーナーさんがふえています。
現在、ペットフードの原材料・添加物の表示において5%をこえるものは表示してもよいことになっています。5%をこえない原材料についてはどんなに危険な添加物を使用していても、表示する義務がないということになります。
また罰則もないため、ラベルに表示されている事項が本当かどうか、消費者の私達には知る術がないのが現状です。しかし、すべてのフードが悪いという事ではありません。原材料全開示しているフードやメーカーもあります。いま、危険なペットフードを飼い主が見極めなければならない時代になってきたということなのです。
危険な化学合成添加物
以下の代表的な危険な添加物が使用されていないか、商品のパッケージの裏側の原材料表示を一度チェックしてみてください。
- BHA・BHT
- エトキシキン
- プロピレングリコール
- 亜硝酸(硝酸)ナトリウム
- ソルビン酸カリウム
- 着色料 赤色2、3、40、102〜106号・緑色3号、青色1〜4号
これは某メーカーのソフトタイプのささみジャーキーの原材料表示です。危険な添加物とされているプロピレングリコール、BHA、ソルビン酸カリウム、亜硝酸ナトリウムが含まれています。
これらの添加物がどう危険なのかについてさらに詳しく≫
ペットフードは、パッケージやキャッチコピー、値段でえらばないでほしいです。あいまいな表示しかしていないペットフードは避けましょう。原材料の品質の詳細安全性の証明、契約農家や製造工場までもくわしく公開するなどしているペットフードメーカーもあります。
愛犬のために責任をもってフードを選んであたえてあげてほしい。どんなフードを与えているのかわかってほしい。ペットフードの現状をよく理解すれば、粗悪なペットフードを避けることができます。自分で見極める目をもつことが必要な時代です。
確かに、安いフードを食べていてもなんのトラブルもなく長生きする子もいます。でも、安いフードを食べていて病気になる・トラブルで悩む子もたくさんいるのです。
------------追記------------21年6月、愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)が施行されました。原則として添加物をふくむ原材料すべてを記載することになり、今までよりはあきらかな添加物が入っているかどうかはわかりやすくなりました。
しかし、これで安心というわけにはいきません。人間の食品において原材料表示偽装があるようにペットフードの原材料表示偽装の可能性はゼロではありません。人間の食品やペットフードにおいても、表示されている情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、疑いの目をもつことが大切だと思います。