我が家の家庭菜園での写真です
  

無添加表示があるから安心?

まず添加物には大きくわけてどんなものがあるかというと、栄養分を強化し、栄養価を高める栄養添加物、酸化防止剤など品質を保持するための添加物、また嗜好増進を目的として酸などがあります。

2009年6月、 愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)が施行され、添加物については、加工助剤(ペットフードの加工の際に添加される物)を除き、使用したものを全て記載することとなり、あきらかな添加物が入っているかどうかはわかりやすくなりました。

そして無添加とは、それらの添加物が製造過程で混入していないということです。

言い方をかえると、抗生物質・成長ホルモン・残留農薬等の影響のある動物の原料を使用していても、どんな成長過程をへて育ったかわからない動物・穀物が原料であったとしても、製造時に添加しなければ「無添加」表示ができるのです。

したがって「無添加」表示があれば100%安心できるという証明にはなりません。原材料がどこでどうやって作られているか疑問をもつことのほうが重要なのです。

   

国産表示があるから安心?

    

日本ではペットフードの表示に関する公正競争規約・同施行規則によると、ペットフードの製造工程のうち、最終加工工程を完了した国のことを原産国といい、その原産国が日本の場合は、「国産」と表示することができる、とあります。
つまり、中国産の原材料を使用していても、最終加工をする場所が日本であったなら国産品として販売できるということになります。国産品だから安心と思ってえらんでいるのに、正直なところだまされた気持ちになってしまいますね。

    

では安心できる純粋な国産フードをさがすなら、どうすればよいのでしょうか。それは、原材料の産地表示があるものをえらぶことです。商品のパッケージに表示がなくてもメーカーサイトに記載がある場合がありますのでチェックしましょう。

    

日本はまだまだペット後進国。ペットに対してのモラルや暮らす環境、フード規制、法令等が整っているペット先進国のフードもたくさん日本で輸入販売されており、人気も高いです。ドイツ、イギリス、スウェーデン、アメリカ、カナダ、スイス、ニュージーランド、オーストラリアなどの国がペット先進国といわれています。原産国表示をチェックしてみましょう。

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オーガニックとは

ペットフードの安全安心を考え、オーガニックのペットフードや食材がとくに注目されています。オーガニックとは「有機」と訳し、農薬や化学肥料を使わない農業のことを指し、とても厳しい基準があります。農作物においては、過去3年以上化学肥料や合成農薬などを使用していない土地で生産していること。また、日光が均一に当たり栄養が偏らないために、一つ当りの栽培坪数が決まっていること。

畜産物においては、飼料・殺虫剤・除草剤・ホルモン剤などの薬剤は使用していないこと。その動物にあった飼育方法などの基準をクリアしていること。いつ・どこで・だれが・どのように生産したのかすべての記録があること。(トレーサビリティ

加工品も原材料の保管方法や添加物の規制など厳しい基準があり、オーガニック製品は原材料から製品になるまで、すべての段階において第3者機関の基準を厳密に守りながら作られています。

認証基準は国によって様々で、日本より厳しく定めている国も多くあります
日本では、農林水産大臣の登録を受けた機関が判定する有機JASがそれにあたりますが、オーガニック品は多くが高価な傾向があり、購入頻度も低いのが現状、小売売上額で見たオーガニック市場の世界ランキングでは、1位はアメリカ、2位はドイツ、3位はフランス、そして日本は14位と下位となっています。(FiBL 2017の調べによる)

ペットフードにおいて世界的に支持されているオーガニック認証にはドイツのBio、アメリカのUSDA、フランスのECOCERT、オランダのScalなどがあります。

ペットフードの酸化に注意

ペットフードの安全・安心を追いもとめていくと完全無添加のオーガニックフードというところにいきつきます。もしくは産地にこだわった食材を使用した愛情たっぷりの手作りごはん。

ペットフード全般に言えることですが、開封後かならず酸化していきます。そのためオーガニックフードにおいても自然の酸化防止剤が使用されているものも多いのですが、日本の高温多湿な環境では酸化のスピードは早まります。徐々に栄養分はおち、香りはとんでなくなっていきます。酸化したフードを与えつづけると、食欲減退、発疹、下痢などの症状がでてきます。

完全無添加のフードやおやつはさらに賞味期限が短く、開封後は冷蔵保存となっているものが多いです。
開封していなくても冷蔵保存を指定しているプレミアムフードもあります。
どんなに良いフードやおやつでも、与える時点で傷んでしまっていては高いお金をだして選んでいても意味がありません。

考えてみてください。わたしたち人間が食べるもので開封後、何ヶ月ももつ食べ物はありますか?カビがはえたり腐るはずです。逆にいうと、カビが生えない腐らないペットフードはこわい。

とくにドライフードにおいては、割安な大袋を購入しがちですが、開封後1ヶ月以内で愛犬が食べきれる量の袋を選ぶことが大切です。

一度封をあけたら、封を閉じるときには中の空気を 出し切ってからジッパーをしっかり閉じましょう。そして直射日光にあてない、温度や湿度の管理など保存の状態・場所には気を配り、酸化を防ぐために小分けしたり、密封できる容器で保存しましょう。
お菓子によく入っている湿気とり(エージレス)も有効です。とにかく開封後は、早めに使い切ることが大切です。せっかく高品質のペットフードをえらんだなら、保存にはとくに注意しましょう。

ペットフード関連団体リンク