免疫アップにおすすめのヨーグルトの写真です
  

犬の免疫力をアップさせたい

愛犬のおなかの健康は、愛犬のすべての身体の健康につながっています。つまり、愛犬の健康と長生きのためには、腸内環境をととのえることが一番大事。せっかく質の良いフードや食べ物を摂取しても、腸内環境がよくなくて栄養をうまく吸収できていないことも多いのです。腸内環境を改善することは免疫力アップにつながります。

腸内環境を整えるためには、おなかの中の善玉菌を増やすことが必要。善玉菌は、「プロバイオティクス」とよび、有害なものの増殖をおさえ、さまざまな疾患のリスクを低減させてくれます。

手軽にとれる食品で有名なのが、ヨーグルトにふくまれる乳酸菌です。ヨーグルトは人だけでなく犬にもとてもいいのです。ただ、体質や与える量にもよりますがまれにおなかがゆるくなったり下痢してしまうこもいるので、最初はすこしずつ様子をみながらあたえてください。ヨーグルトの種類は砂糖や果肉のはいっていないプレーンヨーグルトをえらびましょう。個体差にもよりますが少量でいいので継続してあたえるほうがよいです。

我が家の愛犬(ミニチュアダックス)には、おやつにティースプーンに半分ほどあげています。2ワンとも大好きです。水分摂取量がすくないなと感じる時にも、すこしお水に溶かしてあげるとガブのみです。

そのほかには、納豆などの発酵食品もおすすめです。人が食べる納豆でもよいですが、味つけはしないこと。犬用のフリーズドライのものが、べたつかずおやつとしても与えやすくて便利です。

ただし、ヨーグルトも納豆もカリウムやリンが豊富なため、腎臓など臓器疾患がある子にはおすすめできません。

   

犬が消化しやすい食事

食物繊維もおなかの中をきれいにしてくれる代表選手ですが、犬は本来、肉食です。肉類の消化は得意ですが、野菜や穀物の消化はあまり得意ではありません。なので、ドライフードにたくさんの生野菜をトッピングすることはあまりおすすめできません。本来吸収されるべき栄養素も繊維がさらって排泄してしまう場合があるからです。フードの10~20%を超えないように注意しましょう。

手づくりごはんにおいても、野菜や穀物は基本的にはできるだけ細かくきざみ、やわらかくなるまで煮込んでスープごとあたえるほうがよいと思います。

質の良い原材料、とくに良質な動物性タンパク質がじゅうぶんに摂れるバランスのよい食事は、肝臓や腎臓での負担がすくなくてすみますし、免疫力を高めることにつながります。

市販のドライフードは、モノによっては添加物がたくさん入っているものもあり免疫低下につながっている可能性があります。愛犬にあたえている食事をみなおしてみましょう。

また、ドライフードのみをあたえている場合、酵素不足の問題があります。食べ物の消化をたすける消化酵素を食材やサプリメントなどでおぎなってあげることも効果的です。

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免疫アップに役立つ食材・ハーブ・サプリ

免疫アップに役立つ食材やハーブ、サプリをいくつか紹介します。
気をつけて欲しいのは、同じ食材ばかり偏ってあたえないこと。どんなにいい食材でも偏った摂取はよくありません。いろいろな食材をすこしずつまんべんなく摂取できるようにしましょう。また疾患の有無によってはあたえないほうがよい食材もあります。

動物性タンパク質(アジ、イワシ、サケ、タラ、卵、レバーなど)
青魚はEPA・DHAが豊富で血行をよくし、老化・生活習慣病の予防に効果的です。お肉より魚中心の食事がおすすめです。
きのこ類(まいたけ、しいたけ、しめじなど)
きのこ類にふくまれるβグルカンには抗がん作用があり免疫力アップに効果的です。できるだけ細かくきざんで、よく加熱してからあたえます。
野菜(にんじん・かぼちゃ・ブロッコリー・小松菜・トマト・キャベツ・白菜・だいこんなど)
野菜には免疫力を高めるビタミン・ミネラルが豊富で抗酸化作用があります。基本的には細かく刻んで加熱して与えますが、酵素を多くふくむ大根はすりおろしたり、レタスは細かく刻んだりして生のままであたえるのがよいです。ただし、甲状腺に問題がある愛犬には大根はあたえないほうがよいです。
月見草オイル、亜麻仁油、魚油(サーモンオイルなど)
できあがったごはんに加えてあたえますが、酸化の影響をへらすためにできるだけ愛犬にごはんをあたえる直前に加えましょう。
ビーポーレン
みつばちが花々から集めてきた天然花粉の粒を乾燥させたもので、栄養価が高くスーパーフードとして注目されています。アレルギーのあるこにもおすすめ。そのままごはんにふりかけて。
ビール酵母
栄養素をバランスよく含み、抗酸化作用、解毒作用、整腸作用などがあります。
ハーブ エキナシア
ウイルスや細菌から守ってくれます。アレルギーのあるこにもおすすめ。

ドライフードと酵素不足

ドライフードは誰でも簡単に一定レベルの栄養バランスの食事を与えることのできる、画期的な犬用ごはんです。しかし、酵素不足という点での問題が指摘されています。

なぜかというと酵素は熱によわいため、一般的に熱加工されるドライフードの多くは酵素の働きについてほとんど期待できないからです。缶フードについても同じです。

酵素は、食べ物を消化し吸収するために必要な消化酵素の働きだけではなく、筋肉を動かしたりする代謝の働きがあり、生命の維持にとても大切なものです。もともと人間も動物もうまれつき酵素をもっていますが、その量や質は個体差があり、年齢とともに減っていきます。

たとえば人の場合でも、年齢とともに脂っこい食事がニガテになっていくことがあると思います。脂肪分の多いお肉などを食べる時には生野菜を一緒に食べたり、焼き魚に大根おろしをそえたりと消化しやすくなる工夫をしています。

犬も人とおなじ動物。だからできるだけ生まれ持った酵素を減らさないために、減るのを遅らせるためにドライフード派はもちろん手作りごはん派もこの酵素を補給してあげることは愛犬の健康と長寿にとても大切なのです。

また酵素はビタミンやミネラルの働きを助ける役割をもはたしている、つまり酵素がなければビタミンやミネラルは身体の中でじゅうぶんに働くことができません。愛犬にビタミンやミネラルのサプリメントを与えるなら、酵素もあわせて与えるほうが効果的なようです。

手づくり食を実践されているオーナーさんたちの間で、注目されているのがこの酵素をたっぷりとることのできる生食(生の食事)です。

酵素が多くふくまれる食材

酵素は新鮮な生の肉や魚、野菜、果物、納豆などの発酵食品に多く含まれています。
ただしスーパーなどで市販されている生肉はほとんどが加熱用なので、生ではあたえないでください。我が家では、ネットで生肉専用の冷凍状態のものを入手して、必要分を解凍してあたえています。

生野菜については、たくさん与えすぎることはあまりおすすめできません。犬は本来、野菜の消化があまり得意ではないため下痢や嘔吐したりすることも。また多く与え続けると尿酸値がアルカリ性に傾く傾向があり、ストラバイト結石などの危険性も伴います。ドッグフードにトッピングする場合、フードのおよそ10~20%を超えないように注意しましょう。少量、がよいのです。生であたえる食材でおすすめなのは、すりおろし大根、すりおろしにんじん、みじんぎりレタスなど。

いちご、りんご、梨、バナナ、スイカなど。基本的にはへた、皮、芯、種以外の果肉部分を小さくカットしてあたえます。果物も意外と糖分が多くふくまれています。与える量に注意してくださいね。目安は1日の摂取カロリーの10~20%以内で。。

生の状態で取り入れることが体質的にあわない犬もいます。その場合は酵素をおぎなうサプリもありますから、うまく利用して摂取するとよいと思います。