お塩の写真です

犬にとって塩分とは

敬遠されがちな塩分ですが、まったく必要ないというわけではありません。
あらためて塩分をくわえたりせずに、食材にふくまれている塩分で十分なのです。
お水をよく飲んでいれば、余分な塩分など不要なものは尿として排出されるのでよいのですが、過剰になれば臓器へ負担がかかります。お水は飲めていますか?
尿の色が黄色かったりニオイがきつい場合は水分不足の可能性があり、体の解毒作用がよわまり病気の原因になります。

          

ふだんあまりお水を飲まないこや、食塩制限が必要な心臓病や腎臓病といった疾患がある犬や高齢犬はとくに要注意です。ドライフード(総合栄養食)や療法食だけを与えている場合は気にしなくても大丈夫ですが、さらにトッピングやおやつとして与えているものがあれば、考慮が必要です。

AAFCO(全米飼料検査官協会)の定める栄養基準値(DMB)をもとに算出した環境省のデータによると
体重5kgの犬猫(避妊去勢済)の1日の塩分摂取量の目安は0.18gとあります。
参考:飼い主のためのペットフードガイドライン/環境省

例えば、人間にとってあまり塩気をかんじない食パン1枚(6枚切り)で0.8g、ちくわ1本0.8g、減塩ロースハム1枚0.2gも含まれています。どれもそれだけで1日量をかるく超えてしまいます。安易にあたえてはいけないですね。

ナトリウムと食塩

ナトリウムと食塩はおなじではありません。
ナトリウムを食塩に換算するには以下の計算式で計算できます。
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)