我が家の那智さん2か月の頃の写真です

犬の水分不足に注意

「水」は犬にとって身体の約60%を占め、生命維持のために不可欠なものです。
水をあまり飲まない、水分摂取量のすくないこは要注意です。水は細胞や血液、リンパ液の主成分であり、消化や体温調節、体中に栄養を運んだりともっとも大切な栄養素なのです。
水分摂取量の少ないこは、体内の老廃物の排泄がしきれずに健康トラブルがおきやすくなります。

意外と気をつけたいのが冬。寒さから運動量も減るので、水を飲む量が減るようです。 逆に暖房のよくきいた場所にずっといて気づかないうちに水分不足になっていることも。 また渇きの自覚が鈍ってくる老犬や臓器疾患などがあるこはとくに注意が必要です。

  
  

犬の水分不足チェックのしかた

犬の水分不足チェックは簡単にできます。

1.おしっこの量、回数、色をみる

まず、おしっこはでていますか?回数はどうですか?おしっこの色は? 濃い黄色なら要注意!水分不足のシグナルです。水分摂取量が増えるとおしっこの色もうすくなります。 愛犬の普段の様子を定期的にメモに残しておくと、判断がしやすいです。

  

2.うんちの固さをみる

  

便秘したりしていませんか?もしくは、うんちが固い、うんちに時間がかかる、といったことはありませんか?水分摂取量がすくないとうんちは固くなり、便秘になったりします。

 

3.首の後ろの部分をつまんでみる

 

首の後ろの部分をつまんではなしたときにその皮膚がすぐにもどるかどうかチェックします。 もどりがわるい、もどらないときは脱水している証拠です。皮膚の弾力もなくなってきます。

 
  
    

犬があまり水を飲んでくれない

水をあまり飲んでくれない。これには必ず原因があります。夏場はとくに水は傷みやすく、また1度口をつけたお水やフードボウルは、すぐに雑菌が繁殖しはじめます。犬は嗅覚がすぐれているので、敏感なこは飲まなかったりします。

実際、我が家の愛犬ナチさん、お水の新鮮さに敏感で、時間がたったお水はあまり飲んでくれず、キッチンの入口でおすわりして新しいお水くださいアピールしてきますし、多頭飼いしていたときには、ほかの犬が口をつけたお水は飲みかけてやめたりするので、こまめにお水をとりかえるだけでなく水飲み場を増やしたりしてました。

また、冬は寒さから運動量も減り、水を飲む量も減りますし、老犬は渇きの自覚が鈍ってくる場合も考えられます。

あと、健康状態に異常があったり、身体的な問題で自力で飲めない場合があります。

水分摂取量をふやす工夫

水分不足の兆候があるのにあまり水を飲んでくれないとき、できる工夫はたくさんあります。

1.こまめにお水をとりかえる

いつも新鮮なお水が飲めるようにこまめにとりかえてあげましょう

2.水飲み場の設置場所をふやす

 

意外とこれだけであちこちで飲んでくれたりします

 

3.食事で自然に水分がとれるようにする

 

ドライフードはふやかしたり、ウエットフードをトッピングしたり、汁だくの手づくりごはんにするだけで、無理させることなく水分摂取量を増やすことができます。ドライフードを食べていた時よりもお水を飲む量が減ったりしますが大丈夫です。

 

4.風味づけをする

 

食事やお水に野菜やお肉、お魚などのゆで汁などをくわえたりして、愛犬の好きな風味づけをしてみるのもよいです。夏はそれを氷にしてみるのもおすすめです。我が家のチョコさんが亡くなる直前まで好んで飲んでくれたのは、大好きだったかぼちゃのペーストを少し溶かしたかぼちゃ水でした。無糖ヨーグルトを溶かして薄~いヨーグルト水にするのもおすすめですが、ヨーグルトは下痢するこもいるのでごく少量から様子をみながら与えるようにしてください。ただし、療法食を与えている場合は、風味づけにつかう食材等には制限が必要な場合がありますから、獣医師さんに相談しましょう。

  

5.冬場は部屋を適温に

 

寒いと運動量が減ります、水を飲みにいくのが億劫にならないよう愛犬がすごす部屋を一定の適温に保つのも大切です。冷たすぎるお水をすこしあたためてあげるのもよいです。

 
 
    

犬に与える水について

   

犬にあたえる水は、浄水器などをとおした塩素を排除した水道水が安心です。 ミネラルウォーターは中にはミネラル分が多く入っているものあり、摂りすぎると尿路疾患の原因になったりする場合があるので、常用水とするのは避けたほうがよいと思います。

犬の1日の必要水分量(ml)は、気温や湿度、運動量、年齢などによっても多少差がありますが、体重1kgあたりおよそ50~60mlとされています。これには食事からとる水分も含まれます。

定期的に、普段どれくらいお水を飲んでいるのかチェックしておくといいと思います。私の愛犬のかかりつけの動物病院に教えてもらった方法が以下の通り。

例えば、水飲みボウルを置く前に重さをはかっておいて、お水を入れかえる前にはかり、差し引きどれくらい減っているかメモします。午前、日中、夜などでくぎってチェックします。合計すれば1日量どれくらいの飲水量があるかわかります。ちなみに1g=1mlです。

逆に飲水量が多すぎる場合も、何らかの病気のサインかもしれません。 普段の愛犬の様子をチェックしておくことがとても大切で、急に飲水量が減った、増えたというときはもちろん、いつもと違うと感じたときは自己判断せずにまずは動物病院へ相談しましょう。