我が家でも使用するケアグッズの写真です
  

愛犬のお手入れとスキンシップ

ブラッシング、シャンプー、耳そうじ、爪きりなど犬の体全体のお手入れのことをグルーミングといいます。健康維持だけでなく、体にさわる事で皮膚の異常やトラブルを早期発見にもつながるのでとても大切です。どのお手入れも慣れるまでは、いきなりすると怖がったり嫌いになってしまう原因になってしまうので、まずは幼犬のころから体のどこを触られても大丈夫になるようにスキンシップからはじめましょう。

首やおなかの辺りをなでられるのは好きでも、鼻先や口まわり、足の裏、しっぽを触られるのは苦手なこが多いです。最初は犬がなでられても平気・好きなところからはじめて、その延長線で苦手な部分にもやさしく声かけしながら触れていきます。犬が嫌がったら無理せず、犬が気持ちのいい部分にもどり落ち着かせます。このくりかえし。そして、かならず最後は犬が気持ちのいい部分をなでて終わること。おとなしくできたらいっぱい褒めてあげましょう。
ブラシなどの用具は最初のうちは見せるだけにする、一度に爪をきろうとしない、など徐々に慣らしていきましょう。あとで遊んであげたり、ごほうびをあげるなどいい事があると関連づけさせるのもわかりやすいようです。お手入れをする前に、飼い主さんは自分のつめを切っておくことも大切です。

   
  

おさんぽ後のお手入れ

犬にとって毎日のお散歩は楽しみのひとつです。でも、大きな公園や草むらをはじめとする屋外は害虫やいろいろな病原菌がいっぱい。おさんぽ後のお手入れは、犬の体をさわることでケガや皮膚の異常などのトラブルを見つけるための大切な時間です。

ブラッシング
ブラッシングは、体についたほこりやゴミ、虫を落としたり、死毛や抜け毛をとりのぞいたり、皮膚の血行を良くして新陳代謝を促進してツヤのある健康な被毛をつくるために欠かせません。死毛(不要な毛)や抜け毛、体についたほこりなどをとりのぞき、皮膚の新陳代謝をよくして被毛の健康にやくにたつとても大切なケアです。
お散歩後のブラッシングはもちろん、季節のかわる春と秋の換毛期にはこまめなブラッシングが必要です。とくに春先は、暑い夏にむけてよくブラッシングしておかないと、体温が上昇しやすくなり熱中症になりやすくなったり、皮膚トラブルがでたりする原因となってしまいます。また、ロングコートの犬種は毛玉ができやすく、とくに耳の後ろとわきの下をこまめにチェックしましょう。
ブラッシングやコーミングの方法、使用する用具は、犬種や毛のタイプによって異なります。用途によってうまく使い分けましょう。短毛種には獣毛ブラシやラバーブラシ、中毛種にはスリッカーブラシやピンブラシ、長毛種にはピンブラシやスリッカーブラシ、コームがおすすめ。毛のもつれや毛玉・死毛除去に便利なスリッカーブラシは先がとても尖っているため皮膚を傷つけるおそれがあります。あまり力をいれてブラッシングしないこと。自分の肌にあてて使用してみて、痛くない力加減を確認してから愛犬に使用するとよいですよ。
マダニに注意
マダニが犬に寄生する場合、とくに目の下や頚部、耳のうしろに多く寄生します。おさんぽ後にはよくチェックしましょう。マダニは血をすうことで、大きいものだと小豆~大豆大ぐらいまで成長します。マダニは取り除くときに、マダニの頭が愛犬の体に残ることが多く、取り除こうとしてマダニの体液に触れたりすると、犬バベシアなどの危険な疾患に感染する可能性があります。もし、マダニに寄生されているのを発見したとしても安易に取り除こうとせずに、動物病院へ行くほうが無難です。
じつは私は子供のころに大きいマダニが愛犬に寄生しているのに遭遇したことがあります。最初はなんだこれ?草むらでなにかの実でもくっつけてきたのかな?と思いました。外飼いしていた愛犬のあごや首にいくつも丸いものがくっついていました。父親がよく田んぼや草むらに連れて行ってたみたいで。よくみると、虫!気持ちわる!かわいそうなので嫌々ながら素手でとろうとしました。すごく強く吸い付いているので、頭だけわんこの体に残るんです。気持ちわるかった・・・。当時は、マダニが原因で感染症の危険性があるなどなにも知らなかったのでできたこと。さいわい感染症などにはならなかったのですが、知らないってほんとこわい。
体や足をふく
屋外ではいろんな菌がたくさん!犬は体を舐めるので、いろんなバイ菌が口から入らなくてすむように清潔にしてあげることが大切です。体や足裏の汚れは蒸しタオルでていねいにふきとりましょう。足裏がひどい汚れのときは、犬専用シャンプーをぬるま湯にうすめて洗ってあげましょう。固形の犬用石けんも使いやすいです。その後しっかり乾かすことが大切です。湿ったままだとかえって皮膚トラブルの原因になります。
目のお手入れ
目のまわりの汚れや目ヤニ、異物がはいっていないかチェックしましょう。涙やけや皮膚病を防ぐためにも目ヤニや汚れは放っておかないで、ぬるま湯や専用のアイローションをしみこませたガーゼやティッシュなどでやさしく拭いてあげましょう。
   
  

そのほか定期的に必要なお手入れ

耳のお手入れ
ジメジメとした季節やとくに垂れ耳わんこはトラブルがおきやすいので注意が必要です。愛犬の耳のニオイ気になりませんか?汚れたままにしておくと雑菌が繁殖したりして悪臭の原因になります。また、犬が耳をかいて耳内を傷つけてしまったりすると、耳介が腫れたり状況が悪化することにもつながります。日頃から耳のなかが汚れていないかチェックしましょう。
1〜2週間に1回を目安に、犬の耳専用のケア用品・洗浄液などをつかってお手入れします。耳のお手入れ時に暴れたりよく動いてしまうこもいますし、綿棒はあぶないのでおすすめしません。犬の耳専用のケア用品をガーゼやコットンにふくませ、やさしくふきとるようにします。家庭でのケアはこれでじゅうぶんです。
犬の耳の皮膚はとても薄くて傷つきやすいので、奥まで拭いたり、ゴシゴシ強くこすらないように。赤く炎症してしまったり、かえって状態を悪化させてしまうことにつながります。 通常、毎日お手入れをする必要はありません。しかしまめにお手入れをしてもすぐに汚れてくる場合は、何らかの菌に感染の疑いがありますので、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
つめきり
外での運動量が多いこは後ろ足のつめはとくに自然に爪がすり減るのでそれほどこまめに切る必要はないですが、おさんぽ不足のこや地面に接していない前足の狼そうは要チェックです。伸びすぎると爪が折れたり、肉球を傷つけたり歩きにくくなったりして危ないので、2週間に1度を目安に伸びぐあいをチェックし切ってあげましょう。
白いつめは血管が透けてみえるのでその手前でカットします。横から光があたるようにすると、透けてみえやすいです。黒いつめは血管が透けてみえないので、少しずつ慎重にカットしていくしかありませんが、つめの中が半透明になってくるところを目安にストップします。
カットしたあとはできればヤスリをかけておくと、飼い主さんの肌や洋服をひっかきにくくなりますし、愛犬も体などをかいたときに皮膚を傷つけません。また、カーペットなどに爪がひっかかりにくくなります。動物病院でも依頼できます。