犬の歯みがき、とても、とても大切です。しかし歯みがきがニガテな愛犬は多いと思います。慣れるまで犬も飼い主も根気が必要ですよね。歯みがきを全くしないでいると歯周病になったり、歯石がついて口臭がひどくなったり、愛犬の健康に深くかかわってきます。いったんついてしまった歯石は歯みがきでは落とせません。犬の歯石除去は、基本的に全身麻酔をかけて行います。麻酔にはリスクがともない、愛犬にもとても負担がかかります。また老犬になると、リスクから全身麻酔をすることが困難になってきます。
歯周病は腎臓病・心臓病など全身の臓器に悪影響をおよぼすといわれています。
わが家の愛犬も、17さいで腎臓病で亡くしましたが、同時に歯周病でもなやまされ、歯ぐきから出血したり頬が腫れたりをくりかえしていました。歯みがきを全くしていなかったわけではありませんが、愛犬がはみがきニガテだったこともあり、わたしも徐々に消極的になり、おさぼりする日が多かったのです。歯周病が原因で頬に穴があくなんて思いもしませんでしたから。ほんとうに後悔しました。自分を責めました。こんなつらい思いを、ほかの飼い主さんにはしてほしくないのです。
犬も老いてくると、ヒトとおなじで心配事がふえてきます。リスクはひとつでも減らしましょう。
理想は人間と同じように毎食後行いたいものですが、なかなか大変です。歯についた歯垢は3日ほどで歯石に変わっていくとされています、最低週2日は頑張りましょう。歯みがきのタイミングは食後である必要はありません。おさんぽ後の体拭きタイミングでも、寝る前でもよいのです。歯磨き効果のあるフードやガム、おもちゃなどを併用して、歯石にならないように日頃から愛犬の歯のお手入れをしてあげましょう。
これまで何もしてこなかった、という飼い主さんもどうかあきらめないで!飲み水にまぜる液体タイプ、フードにふりかけるパウダータイプ、直接歯や歯ぐきにぬるジェルタイプ、いろいろあります。できることを何かひとつでも、はじめてあげてください。あとになって後悔しないためにも。