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狂犬病とは

狂犬病とは、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりして発症する人畜共通感染症です。
字だけを見ると、イヌだけのもののように思いますが、そうではありません。
狂犬病ウイルスは、人間を含むすべての哺乳動物に感染します。

ヒトが狂犬病ウイルスに感染すると、咬まれたりした傷の部位によって差がありますが、一般的に1〜2ヶ月の潜伏期間を経て発症します。咬傷から侵入した狂犬病ウイルスは神経系を介して脳神経組織に到達し発症するので、脳に近ければ近いほど早く発症します。

症状
発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心嘔吐、咽頭痛、空咳等の風邪のような症状ではじまり、咬み傷部位の疼痛やその周辺の知覚異常、筋肉の痙攣などが起こります。そして異常興奮、不安、錯乱、幻覚、攻撃性など神経症状が現れ、恐水発作等の筋痙攣(水を飲むと喉や全身が痙攣がおきるため、水を恐れて凶暴になる)などを起こし、最終的には昏睡状態に陥り、呼吸障害で死亡します。

恐ろしいのは、発症するとほぼ100%死亡してしまう…特異的治療法がないというところです。この狂犬病から人はもちろん愛犬を守るために、日本では狂犬病予防法という法律に基づき、生後3ヶ月以上の犬は年に1度予防注射を打つことが義務付けられています。
しかし、いまだ狂犬病予防ワクチンの接種に関しての意識はまだまだ低いようです。

狂犬病予防ワクチンについて≫
狂犬病予防法をわかりやすく≫

海外では狂犬病は猛威をふるっています

海外では依然として、狂犬病の発生は続いています。
おとなりの中国でも狂犬病の発症件数が急増しており、2006年に入り5例発生しています。中国雲南省では狂犬病による人の被害を防ぐためとして、警察犬や軍用犬を除く5万匹ものイヌが撲殺されたとのニュースがありました。飼い主の目の前で殴り殺されたのだそうです。

中国における狂犬病の発生状況 / 在中国日本国大使館HP≫

日本では1957年以降、日本での発症例はありませんでしたが、2006年旅行先のフィリピンで野犬に咬まれた男性が、日本に帰宅後狂犬病を発症し死亡するということが起こりました。狂犬病は、いまでも海外では発生し続けているということ、海外からもちこまれる危険性を認識させられることになりました。

このように海外では狂犬病の発生は依然として続いています。
ですから、海外へ旅行される方、とくに狂犬病の発生がないとされる指定地域以外へ行かれる方は特に気をつけてください。

指定地域について≫

日本と同じ感覚で、犬やネコなどをはじめとする動物を見つけた際に、かわいさから撫でてあげたいとむやみに近づいたり、触らないようにしなければいけません。
咬まれなくても手に傷があったりした場合、舐められただけで感染する可能性があります。
旅行前に、行き先でかかる恐れのある伝染病に対しての予防ワクチン接種をしていくと安心です。

また日本のペットブームによりさまざまな種のペットの輸入は増加しており、農林水産省では狂犬病の侵入防止に万全を期すため、イヌだけでなく、ネコ、きつね、あらいぐま、スカンク等を含む動物の輸入検疫は見直され、厳しくなっています。

同様に海外へ長期滞在などで、ペットを一緒に連れて行く場合、また連れて帰ってくる際には、手続きや検査など厳しく行われますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

農林水産省動物検疫所ホームページ≫
ペットの輸出入について≫

犬や動物に咬まれたら

万が一、海外ではもちろん日本国内でもイヌや動物に咬まれたら、まず水で傷口をじゅうぶん洗い流し、消毒します。その後できるだけ早く医療機関で治療をうけましょう。
かんだ犬が狂犬病ウイルスをもっていると、人も感染します。

ペットとして飼われているのではなく野犬であるとか、かんだ犬の状況がわからない場合、狂犬病を発症する前であればワクチンが有効とされるため、予防ワクチンを接種します。
傷の程度により破傷風予防の血清の必要性もでてきます。


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