フィラリアとは寄生虫の名前で、英語でハートワーム(heartworm)といいます。
犬フィラリア症は、犬同士で直接うつるのではなく、蚊が感染を媒介しています。つまりは、蚊に刺されるこで感染してしまいます。室内犬だからと安心してはいけません。室内にも蚊は侵入してきますし、お散歩時に刺されることも多い。
蚊が吸血するとき、同時にフィラリアの仔虫を犬にうつします。そのフィラリアの仔虫は皮下組織で成長し、血管中へ入ります。その後心臓内や肺動脈にはいりこんで成虫となり全身にわたって深刻な悪影響を及ぼし、死にいたる確率の高いこわい病気です。成虫は細長いそうめん状の虫で長さ15~30cmにもなります。
症状は、寄生している成虫の数や感染してからの年月、寄生部位、動物の体格、仔虫のかずなどによってさまざまです。初期はほとんど無症状ですが、次第につぎのような症状がでます。
- 元気がなくなったり、散歩に行きたがらない
- 食欲がなくなる
- 咳をよくする
- 腹水がたまり、おなかが腫れてくる
- 貧血・失神
しかしこの犬フィラリア症は予防することができます。かならず予防・蚊対策をしてあげましょう。